今回紹介するのは『箱庭夫婦～私たちはただ愛したかっただけ～』の8巻です。
洋の両親と浩之、そして美羽を迎えて始まった洋のサプライズの誕生日パーティー。
これが、ついに夫婦としての『最後の晩餐』となります……。
※この記事にはネタバレがあります！
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箱庭夫婦～私たちはただ愛したかっただけ～8巻 あらすじ
優秀で順風満帆な人生を歩んでいた兄と、いつも比べられてきた洋。
結婚願望などなく、子どもが嫌いな洋が麻衣子と夫婦になることを選んだのは、兄への対抗心があったからかもしれません。
そんなことを思いながら、麻衣子は困惑す洋に追い打ちをかけるように、浩之と美羽を家へ招き入れました。
そして食事が始まったとき、麻衣子はみんなの前でこう言います。
「私、妊娠しました」
箱庭夫婦～私たちはただ愛したかっただけ～8巻【ネタバレあり】感想
箱庭へようこそ
確かに洋みたいな男は結婚なんて一番向いてないだろうに、なんで結婚したのかそもそも疑問だったのですが、そうかお兄さんがねぇ……。
妻に、家に、キングサイズのベッドに、熱帯魚、車……。
自分の欲しいものを詰め込めば、きっと理想の家ができあがるとでも考えたのかもしれません。
でも結局、上手くいかなかったわけで……。
すべては洋の『箱庭』で、麻衣子はそこへ入れられた人形の1つだった。
でも実際は人生は兄に対抗するためにあるんじゃないし、家庭は箱庭なんかじゃないし、麻衣子は人形ではなく人間です。
洋の箱庭は、最初から壊れる運命だったんでしょうね。
おめでとうございます！
「私、妊娠しました」って言ったときの洋と美羽の絶望的な顔！
なんか、あまりにも迫真過ぎてちょっと笑ってしまった。
しかも浩之の「おめでとうございます！」って言葉がもうね。
笑顔で追い打ちをかける浩之、さすがです。
まあこれは浩之から洋と美羽への復讐でもあるわけだし、彼にもどんどん2人を追い詰めてもらわないとね。
しかし麻衣子、美羽がどんな人間なのかを理解しているからか、彼女の神経を逆なでするのめっちゃ上手いですね……。
確かに洋を本気で好きな美羽にとって、麻衣子からの妊娠報告ほど屈辱的なことはないでしょうからね。
夫婦の終わり
結局、最後は洋も美羽も自滅しましたね……。
不倫関係の2人が、家族の前で取っ組み合いの大ゲンカって……。
醜い姿を晒すクズたち、本当に呆れます……。
っていうかこの状況でも、麻衣子と浩之がいやに冷静なのがちょっと面白かったです。
復讐って、果たしてしまえば意外と呆気ないのかもしれないですね。
まとめ
いやー、洋も美羽も自業自得な結末を迎えてくれて、読んでいて晴れやかな気分でした。
次回はいよいよ最終回です。
復讐を遂げた麻衣子は、これからどんな道を歩んでいくのでしょうか……。
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→ 箱庭夫婦～私たちはただ愛したかっただけ～9巻（最終回）【ネタバレあり】感想 箱庭からの旅立ち
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